人生で初めてオーケストラを聴きに行った

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先日、楽団に所属している友人の演奏会を聴きに行きました。

このブログを書こうと思ったのは、クラシックやオーケストラというものへの造詣が浅すぎる人間の感想っていうものも面白いかな、と思ったから。

そして何より、ただただ「感じたことを残したい。」という思いに駆られたから。

目次

どうやって鑑賞する?

本題とは少し話がそれるけれど。

私は何かしらの芸術作品を鑑賞する時、“解説”に触れるのは自分の中で完全に感想が固まった後にすることにしている。

しているっていうか、そうしたい。
とも言うし、意識せずともいつもそうなる、とも言うかも。

解説を先に読んでから作品に触れる方が理解は深まるのかもしれない。
けれど、頭で考えることが多くなるような気がするのと、そこで感じたことって「説明のおかげで感じられたこと」なのか「ただただ自分の感覚だけで感じられたことなのか」よく分からなくなって寂しいから。

どんなにへんてこりんな見方になっても、まずは自分純度100で楽しみたいな、っていつも思う。

まぁ、何にでもメリット・デメリットはあるもので。
私は今のところ、この触れ方で作品に関わるのが1番楽しい!というだけのこと。

以前書いたこちらの記事、ここまでの話とリンクする部分があるのでご興味のある方はどうぞ。

感想

さてさて、本題の感想。
純度100のつたない感想。

読み応えのある文章にするほど頭の中でまとまってはいないので、箇条書きで。

●1番最初の曲がディズニー感あった。

●会場ホールのつくりに、「時間も感覚も、全てを鑑賞に注げ」という気合を感じた

●マリオカートのスーパークラクションみたいな楽器の名前が気になった。

●バイオリンなどの弦楽器がたくさんあったから、 数々の弦が生き物みたいに見えた。

●オケ全体が龍みたいなひとつの生き物に見えた。
 映画『猿の惑星~新世紀~』で見た猿たちの家みたいにも見えた。

●3曲目の3章だったかな。
童謡の「ぐーちょきぱーで、なにつくろー?」が短調で聞こえてきて、「あんたはクラシック出身だったんか…!」と謎の感動を覚えた。
その後も、曲名がいっこうに思い出せないけど、どこかで聞いたことあるメロディラインが聞こえてきた。

他にもジブリっぽい部分とか、ピンク・レディーの『UFO』みたいに聞こえるところがあって。
今当たり前に聴いてる音楽たちの根幹って、全部クラシックにあるのかもと思った。

●指揮者の人、あんなに色んな楽器がある、あんなに長い曲を全部暗譜しているのかい?
頭の中、どうなってるんやろう。こんな感じかな?あんな感じかな?と考えた。

●その場にいながらにして、“音”と“私”の距離感が変わるのがすごい

●オケの指揮者って、「ここはこの楽器、いけー!」的なムーブするじゃない。
私はあれがすごく好きだなと思った。

ずっとオケをされている方々からしたら普通で当たり前のことなのかもしれないし、指揮者が演奏者に実際どんな目線を送っているのか私には分からないけれど。

指揮者のあの「託してる感」。
からの、そのビームを受けた楽器の人たちが「今こそ我の力を…!」って演奏するのが好きさ。

アイドルなんかもさ、圧倒的センターとかがいたりはする。
だけど、結局全員がいて、端っこの人がいてくれるから、「センター」というポジションが生まれるのだ。

「テレビサイズだとなかなか活躍が見れないけれど、この子は2番でいつも良い歌割をもらっている。」

「歌は正直あんまり上手じゃないけど、セリフ言わせたら天下一品の子。」

「普段は端だけど、ダークな曲ではこの子が真ん中にいないと締まらない。」

各々の味があって、それを事務所がしっかり分かってて、ひとりひとりに適当なポジションを与えていて、本人も「これが自分の色だ!」って思いっきりやっている事が見て取れるととても嬉しくなる。

それを、今回のオーケストラでも勝手に感じて興奮してしまいました。

素人目線では、バイオリンさん達が分かりやすく目立つポジションなのかなぁ、と思ったんだけど。

そんななかで

「この曲ではこの楽器(名前わからん)がメイン張るんかぁ!」

「ここでこの楽器(名前わからん)が飛び出してくるんかぁ!」

って、ほんとにアイドルを見てる時のようにワクワクした。

何でも自分の好きなものに結び付けてすみません。

結局ひとりひとり、ひとつひとつの持ち味が輝いているのが好きってこと。

指揮者の「いけー!」ムーブ見てたら途中涙出た。

「託される」「任される」って嬉しいよね。
不安も出るけど、生きる力が湧いてくる。


●私という人間が楽器だったら、この中でどれかなぁって考えるのも楽しかった。
答えは出たけど、相変わらず楽器の名前が分からねぇ。

●楽しそうに演奏してる人を4人見つけた。
ただ、楽器の種類で「楽しい」が伝わりやすいかそうじゃないかはあるのかもしれない。

例えば、「重たい吹く系楽器」なんかは、演奏しながら「楽しい」を伝えるのムズそう。
と同時に、演奏しながら楽しすぎて笑っちゃったりすることは無いのかなぁ?ということが、歌ったり踊ったりすると思わず笑ってしまう私は知りたくなった。

●太鼓の人が打ちっぱなしじゃなくて、太鼓の膜を手で止めるところ好き。
職人って感じ 。空気を操ってる感じ。
 
●正直最初は、「こういう音楽のことが分からなすぎて、私は途中で眠りこけてしまうのではないか」と思っていた。

けれど、「ディズニーみたい…!」なんて自由に思っている間に、だんだん楽しみ方がわかってきた。

それはもしかしたら、「正しい聴き方」ではないのかもしれない。
だけど、「私なりの楽しみ方」 が徐々に見つかってきて、とても楽しくなってきた。




演奏されている曲のことなんて、もちろん私は何にも知らない、分かっていない。
曲を通して現してるのって心情ではないのかもしれない。

だけど、 「今は悲しんでるのかな。」とか 「今は悲しんでると見せかけて、実は新しい扉はすでに開いてる、そんな感じなのかも。」 と勝手に解釈するのが楽しい。

また話がそれるけど、美術館に行くようになってから、 「机の上に果物などを並べて、それを描いてる絵」って「静物画」っていうことを知ったんだよね。

そして、のことを知った次に思ったのが、

「インスタ映えって大昔からあったんじゃん。人間ってずっと同じこと繰り返してるわ。」

ということだったんだけど。

そんな風に、勝手に気づいて、勝手な解釈をするのが楽しいのが、芸術鑑賞の面白いところなのかもしれない。

この演奏会でも改めて思った。

●演奏が終わって大拍手のなか、指揮者がステージからはけたと思ったらまた出てきて…を何度か繰り返していた。

「いつアンコールが始まるんだろう」と思ったら、ただのそういう制度みたいで、アンコールなどはありませんでした。 無知!!

●大切な友人の、ずっと見たかった姿に会えた。

“鑑賞の海”へ私を連れて行ってくれた本

ここで、せっかくなので、私の中にあった「芸術鑑賞へのハードル」を下げてくれた本も紹介したい。

元アイドルの和田彩花ちゃんが、アイドル時代に書いた本です。
またアイドル!

彼女は美術が好きで、特に仏像が好きなんだけど。

好きなものへはオタク風味なところがあって、そのハマりようが面白く、だけど独りよがりではなく作品の解説も上手。
ただ淡々と分かりやすく解説するのではなくて、彼女ならではの視点も盛り込みながら、20歳頃の素直な感性でのお話しぶりがとても好きだったんだよね。

好きが高じて、美術を扱うテレビ番組に呼ばれることもあったりして。

彼女が美術について本当に楽しそうに話している姿を見ているうちに、私自身も「美術館に行ってみたいな…。」と思うように。

そんなタイミングで出版されたのがこちらの新書でした。

本の内容も等身大の彼女の想い、解説が詰まっていて、
「あぁ、芸術はこうやって楽しめばいいんだ。」ってことをすごくすごく私に教えてくれた本。

私の人生に、新しい風を吹かせてくれた本。

打ちながら涙出るわ。

そう思ってから初めて美術鑑賞に行ったのは、百貨店でのフェルメール展。
就活も何もせず大学を卒業して、ニート状態で祖母と行ったんだよね。

私は芸術鑑賞をするととてつもなく疲れるので、今でも頻繁に美術館や演奏会に足を運ぶってことは無いんだけど。

私の「鑑賞の楽しみ方」の土台をつくってくれたのは、間違いなくこの本です。

ちなみにちなみに!
美術に関しては、こちらの本▼も好き!
芸術家たちの人間味溢れるエピソードが書かれていて面白い。漫画もあって読みやすいよ!


いざ、パンフレットを読まん

感想が固まりましたので、この後当日いただいたパンフレットを開くぞー。

頓珍漢な感想書いていたら恥ずかしいよね。だけどそれが自分だから仕方ないよね。
無知の知!

オーケストラって、興味はあったけれどなかなか行く機会もなく、行く機会を作ろうとも思わず、「気になるけど…」程度だったこと。

だけど今回、「友人が演奏するなら!」と思って行ってみて、また私の世界が広がりました。

慣れないこと、ハードルの高いことをする時は、そこに「好き」や「安心」が混ざると挑戦できる気がする。

今回の演奏会での私の「好き」は友人、「安心」は距離は遠いけど行きやすい場所だったこと。

これからも、新しい体験にわくわくしながら人生を楽しみ尽くしたいと思います。はぴ!

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この記事を書いた人

ちぃ 島根出身 兵庫県在住 91年生まれ

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