親から学んだこと、ひとつやふたつ

先日、私の地元で好きなアイドルのライブ公演があるということで、1泊2日で帰省していました。
「ふらっと気軽に1人で帰省するなんて、昔を思えば夢みたいだなぁ。」
と思ったところから、今日の投稿の草案が生まれたよ。

親という圧倒的カリスマ

“親”、“両親”、“父親”、“母親”、“家族”…そんな言葉を聞いて何を感じるかって、人それぞれだと思う。
こういう言葉たち、私は何だかあまり好きじゃなくて、特に“家族”って言葉は、こうして打っているだけでも虫唾が走りそう。
自分も結婚して家族を作り、親となり、母親となってはいるくせに、極力使いたくない言葉のひとつ。
難しいこととか、決まり事とか効率とか法律とか全部置いといて、戸籍とか家族とか夫婦とか、全部なんか嫌なんだが、とも思っている。
傍から見たら、ものすごい矛盾人生。
その「嫌」に散々守られてきたことも分かってはいる。



ただの言葉や形に負の感情を乗せすぎだ、と言われてしまえばそれまでのこの気持ち。
共感してもらえたことはまだ無いけれど、歳を重ねるにつれてだんだん分かってきたことがあります。

それは、自分の親に対して“思うこと”が何もない人は、なかなかいないってこと。
程度の差はそれぞれにあるけれど多くの人が、生育環境で培われた“自分を苦しめるもの”と、なんとか付き合いながら日々を生きているということ。
昔も今も、圧倒的な存在すぎて、なかなか太刀打ちできないもの、それがSo、親。ということ。



私も例に漏れず、その「多くの人」の中のひとりなので、そこから思ったことなんかも時々書こうかなぁ、と思っている次第です。
でも、もう別に親の悪口を言いたい気持ちでもないし、自分の辛かったことを誰かに知ってほしいという気持ちでもない。

じゃあどんな気持ち?
こういう話は、人前に出すのは勇気がいるけれど、響く人の心には大きく響くんだ、ということを、ごく少人数の場で語り続けるうちに分かってきたから。
私の書く親の話を読んでいて、“悪くはない何かしらの響き”を感じる人に届いたらいいなと思います。

さて、本題の親から学んだことだけど、先程も書いたように、悪口を言いたいわけではない。
そして、今回のテーマは具体的な事は書かなくても意味は伝わると思うので、ここから先はあっさりしすぎて拍子抜けかもしれません。

でも、私にとっては、身を持った体験を通して、深く実感した、大切な気づき。

親から学んだことひとつめ

母から学んだことは、謝ることの大切さ

父から学んだことは、謝れば何をやってもいいってもんじゃない、ということ。

どちらも反面教師。

親から学んだことふたつめ

人のことは許す、出来事は許さない。

これは多少付け足しの説明を書いておこうかな。若干の閲覧注意。

今だから言えることだけど、親に対しては憎しみが物凄かった時期もあって、
「私があともうちょっとだけ馬鹿だったら、あんたらこの世にいないかもしれないよ?」
と思っていたこともある。10代後半から20代半ばくらいまで。怨念がすごい。
と言いつつ、こうして文字に書くとちょっとなんか中二病っぽくて滑稽。だけど、かっこつけたりする気はさらさらなくて、誰にも言わずに心底そう思ってました。

そんな私も31歳。恐ろしい怨念期は、気づけばもう通り過ぎ。
環境や人生の変化が色々あって、憎しみだけを注視してはいられなくなった、というのもあるだろうし、3年かけてカウンセリングに通った成果が出た、というのもあると思う。
5年前に父親が亡くなったことも、ひとつの大きな転換期だったかもしれない。

結果、「今でも許せない出来事は沢山あるけれど、両親のことはもう許してるなぁ。」 と思うようになりました。

そんな体験を通して私に生まれたこと、それが、
「相手にされた事そのものは許さなくていいけれど、その人のことは許せばいいや」
「相手のことは許しても、された事そのものまで無理して許さなくてもいいや」

ということ。

ちなみにさ、私とは反対に、「出来事許して人を許さず」が楽な人もいるかもしれないよね。
時と場合によっても違うかもしれない。

全部許す方が楽だという人もいるかもしれないし、全部ずっと許さない事が楽だという人もいるかもしれない。
これもまた、時と場合によって変わることはあるだろうし、人それぞれに、楽な捉え方や考え方があるでしょう。

あ、今書きながらもうひとつ思いついてしまった。

親から学んだことみっつめ

こんな風にして

自分なりの哲学を持つと、生きるのがほんの少しだけ楽になる。

「両親からは沢山のことを学びました(キリッ」
なんて言う人生には絶対にしてやらないはずだったのに、おかしいな。
生きていくとは、誤算だらけです。

ここまで読んでくれてありがとう。
明日も一緒に生きましょう。

おしまい

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この記事を書いた人

ちぃ 島根出身 兵庫県在住 91年生まれ

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