本 『からまる』千早茜

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先日実家に帰省した時に、母が図書館で借りていた本のひとつでした。

人と人とは絶妙に絡まりあっていて、なんなら「私と繋がっている人」を通して知らない者同士も絡まりあっているんだよね。

そしてどちらかと言えば、絡まりあったら傷つくことの方が多いのかもしれない。

そんなにエネルギーを消費してまでどうしてからまり続けることを人はやめないんだろう、と思うと、

【きっと、いくつになっても人は寂しいものなのだろう。人は人に関わっていないと、自分を保っていられない。1人でねじれて絡まって、動けなくなってしまうのかもしれない。】

ってことなんだろう。

たとえそれが「責められること」だったとしても、「憎み合うこと」だったとしても、人は強く人を求めるのだ。

繋がっていられれば、動機はなんだっていいのかも。

私自身は、ここ何年かは「?」と思う相手とは早々にからまりを切る or からまりの糸を大分たゆませて相手との距離を長くする、という選択をよくとっている。

だけど、周囲には「なんとか擦り合わせようよ。」と言ってく(れ)る人もいたし、なんとか擦り合わせようとする者たちを見ることもよくある。

そうまでして「この人とからまり続けたい」と思ったのは、いつが最後だったかなぁ。

千早さんの作品は、他にも『正しい女たち』というものを読んだことがあります。

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この記事を書いた人

ちぃ 島根出身 兵庫県在住 91年生まれ

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