ほんのり見たいなぁと思っていた映画、時間をつくって鑑賞した。
1945年、アウシュビッツ収容所の隣で暮らす家族の物語。
淡々としていて、最後の数分まで何も起きない。
そう、「何も起きない」のだ。
アンバランスな日常の傍観者になれる、タイトルそのまま体感させてくれる作品でした。
記録用に、ゆるっとさくっと感想を。ネタバレ要素はほぼないはず。

関心領域
知らないだけじゃなくて、知ったうえで受け入れてしまうこと、それも無関心だ。
「受け入れる」っていうのはある意味、「私はそれ以上関心を持たない(持てない)ですよ。」っていうことなのかも。
動じないこと、こだわらないこと、受け入れることって、一見ポジティブで素敵なことに見えて実は諸刃の剣で、環境順応度が高く心の広い人間になるということは、イコール残酷さとの距離を縮めることでもあるのかもしれない。
受け入れたものは、当たり前のものに。
当たり前になったものは、取るに足らないものに。
私が受け入れてしまったことに、誰かの叫びが隠されている。
コメント