Grooving Night

先日、息子を託児所に預けて、苦手な電車を乗り継いで大阪オリックス劇場まで行った。

主催がSIRUPで、ゲストが今津渉くんのライブを見るために、聴くために。

こちらはただの対バンライブじゃなく、 ホストとゲストの2人がお部屋のようなセットの中で、 パジャマを着てベッドに腰掛けながらトークをする時間もある、 新しい形のライブ。
題して Grooving Night というもの。

実は私は今津くんの方しかまともに知らなかったんだけど、ホストのSIRUPの想いにも惹かれてチケットをとった。

トークする二人を見て思った事。

テーマに対して、「自分の考え」というものをしっかり伝えられる人って、魅力的だ。

それは何でだろうって考えると、「自分の考え」なんてものは、適当に生きていたら、こうして他人に伝えられる形にまで熟成させられないものだ、と私は思うから。

自分の考えや想いを伝えられるのは、その人が人生を真剣に生きてきたひとつの証。

また、そんな“証”を通して、その人の生きざまや価値観に触れられることも、とても嬉しい。

SIRUP氏はそもそも喋りが上手くて、緊張と緩和(真面目と笑い)のバランス感が良い方なんだなぁ、と思ったんだけど、話す内容からも彼が37年「自分の人生を生きてきた」ことがすごく伝わってきた。

24歳の今津くんは、拙いところがありながらも背伸びせずに、等身大に、今の自分の思うままの言葉で、一言一言を大切に伝えてくれるからこそ刺さるものがあった。

お二人とも、それぞれに広くフラットな視点を持たれているのが素敵だったよ。


言葉を紡ぐことで、エンターテイメントだけでは伝えきれないこと、解釈がバラつくことまで伝えられる。

一方で、言葉を紡ぐだけでは表現しきれないこと、時に味気なくなったり窮屈になるところをエンターテイメントの力でみんなに伝えられる。

音楽って、沢山のメッセージを届けられる素晴らしいものだけど、それだけでは足りないからこういうイベントをするのだろうし、ただ言葉にのせるだけじゃ限られた人にしか届かないから、音楽の力と進むんだろうな、と思った。

パフォーマンスもあるし対話もあるこのイベント。
こうしてアーティストが近くで喋ってくれる機会を、すごく私は求めてたのかも。

↑ライブの後、インスタにupしたもの

全ての表現手段は、不完全で完全だから。

だから人間は、何度も同じことを、手段を変えて、言い回しを変えて、人を変えて、時代を変えて、伝え続けるんだろう。

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この記事を書いた人

ちぃ 島根出身 兵庫県在住 91年生まれ

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